「変なやつ」である自分にとって、
とても居心地の良い場所。
ロジセンスだから成立する高次元のチームプレイ。
経営マーケティング財務企業再生
シニアコンサルタント
伊勢木 貴行Takayuki Iseki
伊勢木 貴行Takayuki Iseki
福島県白河市出身。名古屋工業大学工学部機械工学科卒業、同大学院都市循環システム工学研究科修了。ソニー関連会社にエンジニアとして入社し、約7年勤務する中で興味関心がエンジニアからマーケティングに移行、転職を決める。転職先となったコンサルティング会社にて、マーケティングを中心とした経営コンサルティング実務に携わる。約8年コンサルタントとして活躍した後に転職した会計系のコンサルティング会社にて、子会社設立に伴い取締役として経営に参画(現任)。ロジセンス代表の中井とは前職のコンサルティング会社の同僚として出会い、ロジセンスには2021年にシニアコンサルタントとしてジョイン。中井が理事を務めるサッカーチームのデータ分析サポートも行っている。
クライアントにとことん寄り添い、全体最適を提供する。
現在の主な仕事内容やミッションを教えてください。
伊勢木:一緒に仕事をするようになったのはロジセンスが愛知エリアでのサービスを本格的に開始した2021年にジョインしました。担当領域は、マーケティングや財務面での課題を抱えていたり、事業におけるPDCAサイクルに課題のある企業がいらっしゃった場合、私が携わることが多いですね。私はシニアコンサルタントとして結果の求められる責任ある立場でもありますので解決すべき問題が複数かつ複雑で難易度の高い案件が多くプレッシャーも大きいのですが、それを上回る達成感とやりがいを享受しています。また、愛知大学と共催で開催しているビジネススクールでは中井さんと一緒に運営や講師を担当しています。
ロジセンスとは、いつどのようにして出会いましたか。
伊勢木:実は、代表の中井さんとはかつて同じ会社に勤める同僚だった時期があります。私が働いていた前職の経営コンサルティング会社に中井さんが後輩として入社してきたのですが、理系エンジニア出身の私とは正反対の新進気鋭の営業マンで、価値観や方法論がぶつかり合うことも多いのになぜかお互いをリスペクトし合うような関係でした。今でも、いざ議論を始めるとあっという間に3時間経っていた、なんてこともありますが(笑)。
とにかく、中井さんはその会社であっという間に営業としても経営コンサルタントとしても成長しましたが、ご家庭の事情で地元に戻られました。私もその後キャリアアップのために、会計系コンサルティング会社に転職しましたが、ずっと連絡を取り合う関係が続きました。そしていよいよ中井さんが地元で独立し、その後本格的に名古屋エリアでのサービスを開始するタイミングで、ロジセンスへ参画しないかと誘ってもらったのです。
自身の経歴について、もう少し詳しく教えてください。
伊勢木:小学生の頃から、音楽や映画が好きでした。そしてそのための機器、すなわちテレビやDVDプレーヤーやオーディオなどにも触れる頻度が高かったのですが、デザインの良さからソニーの製品が多かったですね。物理が好きだったのでエンジニアになりたいと漠然と思うようになり、名古屋工業大学に入学しました。大学院まで進んだ後、多くの製品を使っていた「ソニー」に興味を持ちソニー関連会社に新卒で入社しました。
希望通りエンジニアになったのですが、働くうちに自分が思い描いていた仕事の面白さよりも、疑問や葛藤を感じることの方が多くなってきました。そのモヤモヤと向き合う中で、自分の興味関心の対象がエンジニアリングではなくソリューションなんだということに気がついたのです。そうなると、ソニーでマーケティングを担当する部署への異動を模索したのですが、エンジニアということもあり希望は叶わず、それならより幅広く専門的にマーケティングを学べるところに身を置こうと転職を考え始めました。
そして入社したのが、愛知を拠点に幅広い企業の経営コンサルティングを行う会社でした。そこでマーケティングの知識を身につけ、やがて財務分野の専門性を高めたいと思い、現在役員をしている会計系のコンサルティング会社に移り、ロジセンスにもジョインしたといった感じです。
これまでのキャリアの中で身につけた専門性や独自性はどのようなものでしょうか。
伊勢木:エンジニアリングもコンサルティングも、自分が担当する目の前の問題をどう解決するかがミッションであり職務となります。私はエンジニア時代から、自分の担当領域の前後も含めてトータルで答えを導きたかったし、そんな動きをすることが多かった。そして、その度に周囲から(特に上司から)叱られたり非難されたりしていたんですね。そこに強烈な違和感を抱き続けていました。そう、部分最適ではなく全体最適を常にめざしてきたのです。
コンサルティングでも自分なりに確立した、「ビジュアルマネジメント(組織や事業の見える化)」という、経営におけるPDCAを「理念→戦略→業務→売上&費用→利益→財務」という流れに分解し、原因と結果の因果関係を分析した上でコンサルティングを実施しています。このアプローチはクライアント様からとても信頼をいただくことにつながっていると感じています。このように、事業の上流から下流までのマネジメントを「見える化」することが、私の専門性と言えるのではないでしょうか。ロジセンスが掲げる「全体最適のアプローチ」を具現化することにも寄与できているのではないかと考えています。
自分という人間の特異性や独自性を活かせるチームプレイが好き。
伊勢木さんにとって、ロジセンスと関わりを持つことの意味はなんでしょうか。
伊勢木:ロジセンスとの関わりは、自分にとって心地いい状態の追求できるという感じです、という答えだけですと謎ですよね(笑)。これまでもお話ししてきた通り、私は全体像を理解すること、そして問題点の全てを解決すること、それを経営者と同次元で共有することができた時に心地よさを感じます。しかし、私一人では対応できないことも、少なからずあるわけです。例えば、ソフトウェア開発や人事制度設計、ブランディングにおける販促ツール作成など、そこに問題があるという分析と専門分野に関する伴走支援はできますが、専門外の分野は全体最適の観点で必要だとしても、実務はできません。しかし、ロジセンスにはそれらを可能にするスペシャリストがいます。
組織の中では「一匹狼」的に仕事を進めることが多いですが、チームプレイを尊重していますし、むしろそっちの方が好きな人間です。目指していることは同じだけどアプローチや役割違う、そんな人とチームを組むことでシナジーが大きくなり想像以上の結果が生まれる。そんな醍醐味が、ロジセンスとならば味わえるのです。
自身の価値観や物の見方は、何に育まれたと思いますか。
伊勢木:幼少期を振り返ると、小学校の5年生くらいで初めて将来の夢を聞かれたときに答えたのが、科学者だったんですよ。親に買ってもらった本や図鑑の中でいちばん面白いと感じたのが宇宙のことだったのですが、そこにアインシュタインについて書かれており、すごく惹きつけられたのを覚えています。こじつけかもしれませんが、何か得体の知れない大きな概念を、解明して理解するというのがしっくりきたんでしょうね。
それから、私には親友と呼べる存在がいないんですよ。親友の定義を、私が厳格に置きすぎているのかも知れませんが(笑)。仕事における人付き合いが得意ではなかったのですが、最初の会社でお世話になった方から「和して同ぜず」という言葉と共に、「お前の良さは自分を貫けるところだ。人との和は大切だけど、迎合したり自分を偽ったりしてまで合わせようとするな」と言ってくれたのは、支えになっています。また、中学校時代の先生から、「思っていることをまっすぐ言葉にできること」は強みだと言われたことにも、勇気をもらった気がします。変なやつ、変わっているやつって思われたいのかな(笑)。
家族との関わりやプライベートを通じて、最近新たに気づいたことなどはありますか。
伊勢木:好きではないのですが、「小さなことをコツコツ積み重ねることができる」ことに気がつきました。子どもが同じロールプレイングゲームで遊ぶこともあるのですが、私は昔からレベル99までやり切ることが楽しいし、そこを目的にしてきたのに対し、子供はあくまでその時々の場面やステージを目一杯楽しんでいるという違いに気がつきました。そういえば、私は「やったら必ず結果に結びつく」ことに対し、面倒くさい地道な作業をやり切ることができるんですよ。これは正確にお伝えするのが難しいのですが、結果至上主義ということではありません。あくまでも、結果に向かっている過程が好きなのです。自分がどのように関われるのか、自分の力をどんな形で発揮できるのか、日々の仕事でもそこに面白さを感じています。
チーム力が高まることで、さらに良質のソリューションを。
これからロジセンスで、どんな仕事をしていきたいですか。
伊勢木:ロジセンスはいま、業績の拡大とともにチームとしても大きくなりつつあります。企業体として新たなスペシャリティを持った仲間がどんどん付加されています。多様性のあるチームプレイが好きな私としても、これからますます楽しみです。特に、結果を出してくれる仲間が増えるということは、そこに向かう過程が好きな私もより振り幅大きく動けるということになります。とても抽象的にはなってしまいますが、これまでアプローチできなかった企業に対してもどんどん提案する機会が増えるという期待感も大きいですね。
地域への関わりについてはどのように考えていますか。
伊勢木:クライアント企業様の成長に貢献することを通じて、これからも地域を盛り上げていきたいという思いを持っています。加えて、最近は中井さんとともに、地元のサッカークラブの運営にも関わっています。そこでも経営コンサルタントとしての知見に加え、また違った思考回路を駆使しながら「結果に向かっている過程」を楽しんでいます。
ロジセンスというチームについて、今後どのようなことを期待しますか。
伊勢木:先ほど、いろんなスペシャリティを持つ仲間が増えるのがとても心強いという話をしましたが、それぞれのメンバーが経営を俯瞰できるようなビジネスの知識も身につけることに期待したいですね。コンサルティングというものに対する、ロジセンスと私の共通した価値観である「全体最適」や「一気通貫」の観点を、どのメンバーともより高い次元で共有できると、さらに質の高いソリューションが提供できるはずです。
インタビュー:中井 博文 (LOGISENSE Inc.)
記事執筆:竹中 圭一 (LOGISENSE Inc.)
撮影:井村 義次 (LOGISENSE Inc.)