三重を、ミドル層が安心して
戻って来られる場所に。
マルチプレーヤーが挑む地方創生。

事業開発事業運営マーケティング

シニアコンサルタント/キャリアベース事業責任者

鈴木 悠介Yusuke Suzuki

鈴木 悠介Yusuke Suzuki

三重県伊勢市出身。名古屋市立大学芸術工学部卒業。新卒で、愛知県の不動産会社に入社し営業に従事。その後、名古屋に本社を置く上場企業に転職し、営業、事業企画、マーケティングから、プロジェクトマネジメントや事業責任者などゼネラリストとしてさまざまな業務を経験。しかし、その過程において、地方創生への興味と使命感が徐々に大きくなり、地元へのUターン移住を決意。ロジセンス運営の転職支援メディア「キャリアベース三重」への登録がきっかけで、その運営に関わることに。現在はキャリアベースの事業責任者のみならず、コンサルタントとしても活躍中。エンジェル投資家になるのが夢。

「キャリアベース三重」の利用者から、運営者に。

現在の主な仕事内容やミッションを教えてください。

鈴木:私がロジセンスで仕事をするきっかけにもなった「キャリアベース三重」という事業ブランドのメディア運営に携わっています。これは、三重を離れていたけど戻ってきて働きたい、三重という場所で自分らしいキャリアをおくりたい、そんな望みを抱く方々のためにロジセンスが立ち上げた、「地方で活躍する」を応援するプラットフォームです。2024年の3月にジョインしてしばらくはこの仕事に専念していたのですが、現在はロジセンスのメインビジネスとも言えるコンサルティングにおいても役割を持つことも多くなっています。前職では様々な業務や職種を経験してきたとはいえ、コンサルティングは初めての事業領域。これから勉強しないといけないことはたくさんありますが、三重の企業を強くすることが自分のミッションだという思いで、日々クライアントと向き合っています。

ロジセンスにジョインすることになった経緯を教えてください。

鈴木:前職は名古屋に本社があるIT企業にいたのですが、そこでの仕事が自分の中で一区切りしたと思えたので、地元である三重にUターンを決めました。実は、その時点では転職先も決まっていなかったのですが、とりあえず家族と共に帰ってくることと、住むための家を建てることだけ決めて戻ってきました。贅沢さえしなければ、しばらくはなんとかやっていけそうな経済状況ではあったのですが、受け入れてくれた妻には本当に感謝しています。

仕事については、自分の中では転職か独立かも迷っている状態でもあったので、まずは「キャリアベース三重」に登録しました。そう、最初は私自身が「キャリアベース三重」のユーザーだったのです。しかし、「キャリアベース三重」のブランドコンセプトを知れば知るほど、この事業こそ自分のやりたいことを具現化したものかもしれないと思うようになりました。自分の想いとロジセンスの想いが一致していた、と言ってもいいかもしれません。そして私の方から、このブランド運営を一緒にやらせてほしいと申し出たのです。

出世して大きな仕事を任されるより、地方を元気にする仕事に関わりたい。

鈴木さんがやりたかったことは、どういうものだったのですか。

鈴木:社会人になって10年ほど過ぎた頃に、地方創生というものに興味が湧いてきました。ある程度幅広い仕事を経験し責任ある立場にも就かせてもらって、自分のこれからのキャリアを考えた時に、出世欲や物欲というものがほとんどないことに気がつきました。また、イノベーションを起こしたい、世の中をびっくりさせたいといった自分軸の野望のようなものもありませんでした。かといって、働くこと自体は大好きでしたし、新しいビジネスを構想することにも興味を持ち続けてもいたのです。

また、いつかは地元に帰りたいとも思っていたのですが、その頃は誰もが「地方にはいい会社もいい仕事もないよ」と言っているような時代でもありました。一方である調査では、故郷を離れて都会に出ていても地元に戻りたいと思っている人が40%もいる、というデータが出ていたりもします。そんなことをいろいろ考えているうちに出てきたのが「地方創生」というキーワードでした。それなら、自分が地元で地方を創生する側になりたいと思ったのです。

出世欲のない鈴木さんですが、これまでの仕事との向き合い方はどうでしたか。

鈴木:もちろん、そんな私も若い頃はビジネススキルをたくさん身につけたいとか、責任ある立場で大きな仕事をしたいという思いをもっていました。前職では、自社でインターネットを使ったサービスを開発したり、スマートフォン向けコンテンツをつくったりしていたのですが、私は営業や企画やマーケティングなど幅広い業務に携わっていました。営業マネージャーやプロジェクトマネージャーとして、チームの先頭に立つような立場も経験させていただきました。

30歳になる少し前に、当時のサービス全体のリブランディングから商品の刷新などを行う一大プロジェクトを任されたことがあります。キャリアアップと大きな仕事をしたいと思っていた私にとって、やりがいにあふれた仕事でした。普通ならスモールスタートしたり、難易度の低い部分から始めるところですが、全てのタスクを一気に進めることで成功に導くことができました。売り上げも2倍近くまで伸びるなど、数字としても結果を出すことができたのですが、「全体最適とはこういうことなのか」と理解できたターニングポイントとなった仕事でした。

結果的に10年ほどこの会社で過ごし、さらに責任のあるポジションも経験させて頂きました。ただ、もっと大きな仕事を任せてほしい!もっと大きな役割や報酬がほしい!という欲求が大きくならなかったというのが、正直な気持ちでした。出世欲があまりないんだなと自覚したのも、この時期だったかもしれません。上場企業で管理職をやらせてもらっていながら、肩書き自体を喜んだり自慢したいような気持ちもありませんでした。それよりも、地方創生の方にどんどん興味が向いていきました。

自分のスキルの幅広さと仲間のスキルの奥深さでシナジーを。

そんな鈴木さんが自覚している、ご自身の強みを教えてください。

鈴木:自分の中では表裏一体なのですが、さまざまな職種やポジションを経験してきたことによる幅広い知識と対応力、そして俯瞰で物事を捉えることができるところでしょうか。これは、専門性がないということでもあるので、自分ではここにコンプレックスを感じることもあります。自分が転職エージェントのキャリアアドバイザーなら、「この人は企業に売り込むのが難しいな」と思います(笑)。しかし、そんなキャリアだからこそ、ロジセンスではクライアントの課題に対して上流から下流まで全てを見渡したソリューション提供が可能だと思っています。経営戦略の立案に関わったり、ビジネスプランにアイデアを出したり、そしてそれらを形にするところまで担うことができるのは、私のストロングポイントだと言えます。IT系サービスやマーケティングなどデジタル領域にも通じていることで、ベンチャー企業だけではなく、地方に多い事業運営も業務フローも旧来の手法を続けている企業に対しても、課題を抜本的に大きく改善する提案ができるのも、これまでの経験で得た強みだと思っています。

ロジセンスのメンバーと関わることで、どんなシナジーを生み出せそうですか。

鈴木:前の会社で働いている時にもコンサルティング会社や大手のコンサル会社出身者とも接することがありましたが、都心ではない地方にこんな優秀なコンサルティング会社があったのかと、まずはびっくりしました。トップを含めたそれぞれのメンバーが、高いスペシャリティを持ちながらゼネラリストとしての視点も兼ね備えているというか、打ち合わせをしている時にも常に課題の本質と全体像を理解しながら話ができる。私もそれなりにスキルを身につけてここに来たという自負はありましたが、「これは大変なところに来たぞ」と思い、まだまだ勉強しないといけないことがたくさんあると思い知りました。

私がさらに知識を身につけ経験値が上がることで、プロジェクトマネジメントの質も上がるはずですし、一緒に組むメンバー対しても、能力を無駄なく的確に発揮してもらえると思います。そしてその結果、ロジセンスのソリューションの精度が上がる、というシナジーが生まれるのではないでしょうか。いや、生み出さなくてはならないと思っています。

地方の活性化に加速度をつけたい。

これから先、どんな仕事や成果を形にしたいと考えていますか。

鈴木:やはり、まずは地方創生という観点から、三重の企業と人を元気づけられるような仕事をしたいですね。例えば、とてもいい商品をつくっていたり優れたサービスを提供しているような優良企業なのに、情報発信が苦手だからという理由で人材確保に苦労されていることが少なくありません。また、経営課題や問題点はなんとなく分かってはいるが、実際に動ける人がいなかったり、動くことで新たな問題が発生しそうで躊躇せざるを得ない、なんていうこともあります。

ロジセンスという存在が生まれて10年が経った今でも、そんな問題を抱える企業の全てを救えてきたわけではありません。これからの10年、20年、と、私たちが関わることで少しでも成長したり、理想に近づいたりした企業や、そんな企業と出会って幸せになった人を、加速度的に増やしていきたい。特に、都心で経験を積んだ優秀な人材がいつでも安心して帰って来れる、そのための働く場所がある、という状況を実現したい。そこに小さくない貢献をしたい。それが目指す私の未来です。

最後に、プライベートについても教えてください。

鈴木:これは良いことなのか悪いことなのかわからないのですが、私は昔から仕事とプライベートにあまり区別をつけられるタイプではありませんでした。勤務を終えて家に帰っても、家族が寝た後に新たなビジネスプランを構想したり、そのための情報を調べまくったりすることがいまだによくあります。インターネットでも、ニュースサイトやビジネス系のコンテンツを見ていることが多いですね。とは言っても、家族と一緒にいる時間は、何よりリラックスできる大切な時間です。個人の趣味としては、学生時代から続けているバスケ、釣りやゴルフや麻雀など色々ありますし、お酒も大好きなのですが、やっぱりそれよりも家族と仕事の方が優先順位は上です。

また、これはプライベートの夢なのか仕事上の目標なのか自分でもよく分かっていないのですが、いつかエンジェル投資家になりたいと思っています。実は今でも個人的に株式投資をしています。もちろん大きな損失を出して家族に迷惑をかけるわけにはいかないので、極めて堅実ではあるのですが。投資をする理由は、経済や経営や事業について詳しくもなりますし、勉強もしないといけないので、すごく得るものがあるからです。将来、ある程度大きな資産ができたらそれで有望なビジネスを育ててみたいと思っています。あ、やっぱりちょっとビジネス寄りですね。

インタビュー:中井 博文 (LOGISENSE Inc.)
記事執筆:竹中 圭一 (LOGISENSE Inc.)
撮影:井村 義次 (LOGISENSE Inc.)

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